親しい塾長から「発達障害と感覚・知覚の世界」という研究会の案内をいただいた。

 塾で子どもたちを指導していると、さまざまな子どもたちの現実に出会う。計算が苦手であったり、読解に苦労していたり、あるいはコミュニケーションの上手くない子どもたちがいる。

 また、私たちが塾で行う仕事は、生徒・保護者を含め、すべて「人間」が絡む。モノを取り扱っているのではないので、すべて人間対人間のおつきあいから始まる。

 人間を深く理解するため、また、生徒指導をよりスムーズに行うためには、人間のある種の「典型的」なケースを学ぶ必要がある……こんな問題意識も持って研究会に出席した。

 当日は3人の方の講演があった。かなり難解な講演だったが、とても面白かった。

 一人目は西研和光大学教授の「フッサールの知覚論」について。「知覚とは現実を与えるもの」という切り出しで、知覚世界や現実世界について哲学的見地から説明があった。

 「他人の世界と自分の世界が共有できているのを信じられるのは、“振る舞いがかみ合っている”から」という部分が印象に残った。

 2人目は滝川一廣大正大学教授による「発達障害における感覚・知覚世界について」。

 発達障害を、x軸に社会性、y軸に認識を示して定義しているのがシンプルでわかりやすかった。

 3人目は小林隆児大正大学教授による「自閉症とこころの臨床」について。発達障害を持つ子どもたちの臨床現場について説明があった。母親の苦慮する姿に感じるところがあった。

 私のような素人がどこまで理解できたのか自信がない。しかし、とても刺激的な内容だった。研究会の後、懇親会にも出席させていただき、教授たちの話に耳を傾けることができ、さらに大きな刺激をいただいた。

 この日、一番、心に残ったキーワードは「関係性」という単語。人間は社会的な動物。人間関係が如何に重要かを再認識した。

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