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 先日、ある塾団体の研修会で千葉県教育委員会の方のお話しを聞く機会があった。


 おかげて、中学の内申書の取り扱いについて大きな収穫を得ることができた。


 その1はαについて。αは「評定合計平均値」、すなわち千葉県の中学すべての評定平均値を意味する。そして、ここには、当面、95という数値が用いられることが既に決まっている。


 ところが、実際の千葉県全体の評定平均値は3.58。これをベースに計算すると97になる。なぜ、97ではなくて95なのかナゾだった。


 ナンと95という数値に決めたのは、絶対評価がはじめて導入された平成15年度数値をベースにしたからとのこと。毎年、中学の評定値は甘くなってきている。その結果、昨年度は97になったが、これを平成15年度に戻して欲しいというメッセージが込められているとのことだ。


 そして、同時に、各中学でバラバラになっている評定(中学によって「甘い」「辛い」のある成績)を95、即ち、平均して3.5に揃えて欲しいというメッセージでもあるとのことだ。


 もし、中学がこれに従えば、甘い辛いがなくなる。そして、近い将来、多くの中学の評定平均値は3.5に揃うはずだ。


 なるほど、こんなメッセージが95の背後に隠されているとは、この話を聞くまでまったく気付かなかった。


 その2はX+α+mの適用範囲。


 一応、ルール上は「一般試験」のみに適用して「特色化選抜」は適用外。ただし、ルールはともかく、県教委は、各高校に「特色化選抜」でもこのルールを適用するよう指導していくとのことだ。


 ということは、上位校(偏差値の高い高校)では、従来から、特色化選抜では内申書は重視されていなかったからあまり関係ないとして、中位校では大きな影響が出るのではないだろうか。


 中位校の特色化選抜では、内申書のウエイトが高い。だから、評定値の甘い(成績のつけ方の甘い)中学に通う、成績中位の子どもは、かなり苦労するのではないか。


 いずれにしても、今年の公立高校入試は情報戦の様相を呈しそうだ。

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