先日、10数名の塾長が集まって、[「個別指導」についての勉強会が開かれた。
その時に話題になったのが、冒頭の話題。


 「そんな当たり前のことがなぜ話題になるの?」と思われるかもしれない。でも、これは案外、奥の深い問題だ。


 先日もいろいろな意見が出た。


 その日は結論が出なかったが、これについては、私は次のように考えている。


 個別指導と比較されるのが「集団指導」。


 よく、個別指導は「一人ひとりにわからないところを教えてくれる」といわれる。しかし、実は、そんなことは集団指導でも行われている。集団授業でも、わからなくなった生徒にフォローは当然しているし、もし、これをしなかったら塾なんかすぐにつぶれてしまう。


 「個別指導は一人ひとりのレベルの応じた指導をする」ともいわれる。ただ、これも集団指導でも当然行われている。教師はあらゆるレベルの子どもを想定して授業を組み立てている。だから、レベルに合っていない指導が行われることなんて基本的には考えられない。それに、学力レベルの応じてクラス分けもされることも多い。


 だから、「わかりやすさ」や「レベルに応じた指導」というのは、個別指導も集団指導もあまり変わらないことになる。


 違うのは次の2点だ。


 勉強内容の説明や問題の解き方の説明(先生から生徒に対する知識の伝達~私はこれをプレゼンテーションと称している)では、集団指導では全生徒に対して一律に行われる。それに対して、個別指導では一人ひとりの個々に対して行われる。
 
 生徒が勉強がわからなくなった時の先生のケア(私はこれをカウンセリングと称している)では、集団指導でも個別指導でも生徒一人ひとりに対して行われる点では同じ。ただし、集団指導の方が生徒の人数が多いので、生徒一人当たりのカウンセリングの時間は個別指導の方が長い。


 以上をまとめれば次の通りとなる。


  集団指導………プレゼンテーションが全員一律。カウンセリングの時間が短い
  個別指導………プレゼンテーションが生徒個々。カウンセリングの時間が長い


  こう考えると個別指導の方がきめ細かな指導が行われるように見える。


 ただ、単純にそうは言えない。それは、集団指導と個別指導では効率性(塾から見れば収益性)が異なるからだ。先生一人当たりの生徒数は、集団授業の方が個別指導より多い。従って、先生に支払える人件費は集団授業の方が高い。その結果、集団授業ではプロの先生が、個別指導ではアマチュアの先生(その多くは大学生)が当てられることになる。


 先生の指導力は一人ひとり異なる。ただ、全体を平均すれば、大学生講師よりプロ教師の方が指導力が高いというのは、多くの方が感じている思う。


 もっと、平たくいえば、大学生講師がプレゼンテーションやカウンセリングを行えるかどうかという問題だ。確かに、問題の解き方程度なら大学生でも教えることはできる。しかし、生徒が興味を感じるようなプレゼンテーションができるのか、生徒が困っている原因を察知したり、生徒のやる気をアップさせるようなカウンセリングができるかどうかということだ。


 保護者の方が、大学生講師の指導に疑問を感じている点を集約すれば、こんなところだと思う。


 <長くなりましたので次回に続く>

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