京都で開かれた「高校教育フォーム」に出た。
このフォーラム、全国の高校の先生が250名、大学・教育関係者50名が集まる研究会。
キャリア教育やアクティブラーニングなどについて、大学側と高校側から事例発表や研究発表が行われた。
大学と高校の連携は必ずしも円滑に行われているわけではない。
高校の先生に言わせると、「せっかく手塩にかけて送り出した生徒が大学に入るとサッパリダメになる」、一方、大学の先生に言わせると「もっと、やる気のあるマシな学生を高校で育ててよ」と、すれ違いがよく起こる、と言われる。
こうならないために、双方が一堂に会する機会を作るというのが、このフォーラムの目的の1つ、とのこと。
今年もさまざまな発表があり、あっという間に時間が過ぎた。
大学側からアクティブラーニングの実践について報告があった。
その1つが日本の古典の指導事例についての発表だったが、私の経験した大学の講義からは全く想像できないものだった。
学生一人ひとりが興味を持てるように細かな教材の準備がされて、しかも4人程度のグループワークまで行われるというきめ細かさだった。
会場の高校の先生からも、「自分が学びたいと思って専攻した研究に、そこまで配慮する必要があるのか」との質問があったが、「学生の多くは必ずしも第一志望の学部学科に入学していないこと、現実の学生はさほど自分の専攻に興味関心を持っていない」、との回答があり、私も妙に納得させられた。
学習塾と高校との情報共有もほとんどない。高校の先生がどんなことを感じて、どんな授業を行っているか、その一端を知ることができ、有意義がフォーラムだった。
それにしても、京都は暑かった!
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