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2015年4月号……『読み切る力』 塾長/青沼 隆

お母さま方から、よく、「ウチの子は算数の文章問題が苦手で……」というお話しを伺います。確かに、文章問題の好きな子は滅多にいません。それに、これは小学生に限った話ではありません。中学生も高校生も事情は同じです。実際問題、多くの子どもが文章問題を苦手にしています。

文章問題を解くカギは2つあります。1つは、文章を最後まで、速く正確に読み切ること。もう1つは、問題文に書かれている内容を、図や表などに表すことです。これができれば、式を立てることができます。式が立てば、計算ミスさえしなければ正解にたどり着くことができます。しかし、文章問題が苦手な子の多くは、1つ目の「読み切る」ところでつまずいているのです。

「読み切る力」は、直接的には算数の課題ではありません。例えば、本当は足し算をするべきところをよく考えないままに引き算にしてしまったり、すぐに「わからない」と言ってエンピツを放ってしまったりする子どもの多くは、この段階でつまずいています。要は問題文を読めていないのです。

このようなことをお母さま方にお話しすると、「やはり読解力が問題なのですね。読書をさせたらよいのでしょうか。」と聞かれます。まさにその通りです。読解力を身につけるには読書は最適です。本を読む習慣が身につけば、読解力は格段に上がります。ただし、現実はその通りになりません。多くの場合、本を読ませようとしても、やはり本を途中で投げ出してしまう可能性が高いと思います。なぜなら、このような子どもの多くは、「本を読まない」のではなく「本を読めない」からです。

私たち大人が新しい外国語を学ぶときに、文字の読み取りにとても苦労します。文字が読めるようになっても、単語がわからなければ意味がつかめません。それに、日本語の場合は英語と違って、単語と単語の間の区切りもありません。極端なことを言えば、単語と単語の区切りをいい加減にするといくらでもメチャクチャな読み取りになってしまいます。ただ、同じ文章でも音声で聞けばこのようなことはありません。ですから、「読み聞かせ」はとても効果があるのです。読み聞かせは幼児だけではなく、小学生にも中学生にも、さらに高校生にも有効だと言われるのはこれが理由です。

ところで、本を読むにはこれらに加えて集中力や落ち着きも必要です。こう考えると、やはり、本を読むこと、その習慣をつけることは決して簡単ではありません。読解力の向上で多くの子どもが苦労しているのはこれが一因です。

ところが、これらを一挙に解決する方法があります。それが、「速読・速聴」です。伸栄学習会がこれを導入して10年近くたちますが、多くの子どもがこれによって読解力を身につけてきました。算数の文章問題、国語の読解、集中力の養成などにご関心がありましたら、是非一度、体験してみて下さい。なお、できれば、お子さまとご一緒に、ご両親さまも体験されることをお勧めします。

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