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2014年2月号……『一里塚』 塾長/青沼 隆

入学試験真っ直中です。大学入試のAO・推薦、中学受験はピークを越えましたが、高校受験はいよいよ県立の前期選抜が始まろうとしています。少し前までノンビリムードの抜けなかった中学3年生も、さすがに本気モードに入っています。多くの子どもにとって、人生で最も充実した勉強を進めている時期だと思います。

入試に向けて真剣に取り組むことはいろいろな面でプラスになります。学力がつくのはもちろん、忍耐力・実行力・計画性など今後の人生で応用可能なさまざまな力がつきます。

ただ、毎年、高校受験生を送り出すなか、ある種の虚しさも感じています。というのは、せっかく身につけた学習習慣を、受験終了とともに捨て去ってしまう子どもが多くいるからです。夏休みから2学期を経て冬休みそして入試本番と、学習習慣を確立するには半年以上の月日が必要でした。これが、入試終了とともにわずか1日でゼロに帰してしまいます。そして、そのまま4月を迎えて高校生活が始まるのです。

改めて言うまでもなく最終学歴は大学です。就職はもちろん結婚など人生の節目で評価されるのは高校ではなく大学です。高校受験も大切ですが、もっと頑張らなければならないのは大学受験です。厳しさの面でも高校受験と大学受験では比較になりません。しかも、高校入学後最初の試験となる1学期の中間試験は、3年間の校内学力順位を決定します。意味合いは異なりますが、高校入試と入学後の最初の中間試験は同じ重さを持ちます。

高校入試で失速してしまった子どもは、中学卒業→春休み→高校入学→ゴールデンウィークと勉強を忘れたまま時を過ごします。 そして、このような子どもが、準備不足のまま中間試験に突入して悲惨な成績を取る姿を何度も見ています。中学までと異なり、高校では同じ学力レベルの子どもが競い合います。成績は上げるのもカンタンですが下げるのもカンタンです。今まで目にしたことのない成績を目にすることになります。

せっかく身につけた学習習慣です。高校3年間、ずっと今の気持ちを忘れないで頑張って欲しいと思います。それがムリなら、せめて、高校入学後の中間試験まで「受験生としての気持ち」を維持して欲しいと願います。

高校入試は一里塚。先を見越して頑張って下さい!

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