塾のある研究会で都立墨田工業高校を訪問した。
校長先生をはじめ幹部の先生から工業高校全般、それに同校について詳しいお話しを伺った。
工業高校は富国強兵の思想を背景に作られた日本独自の学校システムで、昭和39年頃から雨後の竹の子のように作られたとのこと。
その中で、同校は就職を目標としていて、90%弱が就職、10%強が大学・専門学校などに進学。就職者のうち、40%程度がトヨタ自動車など資本金100億円以上の大企業に入社しているとのこと。
これらの大企業には大卒者でも入社するのが難しく、同校では、進学を希望している生徒に対しては、まず、「進学より就職したらどうか」との働きかけをしているとのこと。
実は、伸栄学習会では、これまでに千葉工業高校や市川工業などを訪問しており、工業高校が就職に強いのはよく知っていた。
ただし、この日、一緒に訪問した塾の多くは、専門学科の高校にはほとんど目が向いていなかったとのこと。従って、就職実績を知って一様に驚いていた。
同校の先生も工業高校のPR不足を認識していて、先生は中学にPRに行っても門前払いされることが多いと嘆いていた。
この日の収穫は、墨田工業高校を知ったこともあるが、それよりも、専門学科の高校の認知度の低いことを知ったこと。
伸栄学習会では、普通科はもちろんだが、これまでの生徒・保護者には専門学科の良さをPRしてきた。こんなことは「当たり前」と思っていたが、そうではないことを認識。
改めて専門学科のPRの大切さを感じた次第。
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