今回の訪問の目的は2つ。
1つは韓国の英語合宿村(スユキャンプ)を再訪して、日本人の受け入れ態勢を確認すること、もう1つが韓国の学習塾を訪問して、主に英語教育の実情を視察することだった。
今回は伸栄学習会講師の山内も一緒に参加してもらい、肌で韓国の英語教育熱の高さを実感してもらった。
伸栄学習会では、3月下旬にスユキャンプでの英語合宿を企画して、参加を募集した。
ただ、募集の告知が十分行えずこの春の企画は断念した。
現在、東京都が韓国を参考に英語村を作ることを計画しているが、実現にはまだだいぶ時間がかかりそう。
残念ながら日本には韓国のような、朝から晩まで英語漬けになれる施設はほとんどない。また、あっても、福島のイングリッシュヒルズのような施設は値段が高い。
そんなこんなを勘案すると、韓国の英語村は研修施設としては最適。是非、夏には実現したいという思いから、同施設を再訪して、条件などの詳細を打ち合わした。
学習塾は2塾を訪問した。
1塾目は奨学学院。
同学院は幼稚園生から高校生まで指導しているそうだが、今回は幼稚園生に英語を指導している塾舎を訪問。
認可は受けていないが実質的に幼稚園として子どもを預かって、午前9時から午後3時まで英語を中心に指導しているとのこと。
ソウル市の高級住宅街にあって、ビルの2階から7階までまるで遊園地のような施設。
地下1階はプール(韓国の学校にはプールの施設がなく貴重生が高い)。
授業料は月額180万ウオン(円貨換算:20万円程度)。韓国の教育熱を改めて実感した。
もう1塾は世一学院。ここは、英語・理科を中心に5教科をバランスよく指導していて、日本の学習塾と似たスタイル。
夕刻に訪問したので、塾生の通っている風景や塾の授業も見学させていただけた。
韓国では国家戦略として英語の指導に重点を置き、1997年から小学生のカリキュラムに英語が取り入れられた。日本ではオリンピックイヤーの2020年から小学校の授業に英語が本格導入されるが、この間の差は20年強。
伸栄学習会でも、この春から小学生英語を本格的に指導開始する予定。残念ながら、日本の学校や学習塾にはモデルがない。
今後も、時間の許す限り、韓国など他の国の実情を調査したいと考えている。
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