塾団体のセミナーで経営コンサルトから面白い話を聞いた。
教育事業の事例としてあるパソコン教室の紹介があった。その教室の受講生の大半はシニアで、この方々に気持ちよく受講いただくためにさまざまな工夫が凝らされているとのこと。
教室の半分はパソコン指導のスペース。残りの半分は、受講者同士が自由に歓談できるスペースになっている。
50分の授業と10分の休憩のサイクルで進むが、この教室では、講師の役割は、授業だけではなく10分の休憩時間と位置づけられている。
この休憩時間に、受講生同士をどれだけ和ませられるかが講師の力の見せどころ。パソコンを教えるだけが講師は役割ではないとのこと。
学習塾とパソコン教室では目的も役割も異なる。
ただ、学習塾の場合、どうしても授業に焦点が集中してしまいがち。休み時間に、子ども同士の人間関係を深める工夫まで力が及ばないことがよくある。
今まで「当たり前」と思っていることも、視点を変えると景色が異なって見える。教育サービスの原点に立ち戻り、再度、塾のあり方を点検しなおす必要を感じた。
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