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 恥ずかしながら、いい年してはじめて『罪と罰』を読んだ。


 世界文学を読んだのは中学生のころ。自宅にあった全集を毎晩、ベッドの中で夢中になって読んだ。


 ただ、罪と罰だけは別。どうも、これだけは手に取る気持ちにならなかった。


 数年前、昔の国語の恩師に会った。そのとき、先生は、「罪と罰を読み直しているんですよ。ドストエフスキーはキツイですね。」と仰っていた。


 何となく、昔やらなかった宿題を督促されているような気がした。


 2~3ヶ月前、塾の教え子で現在アルバイトをしてもらっている大学生と会話しているときに、「今、罪と罰を読んでいるです。」という話になった。


 いよいよ潮時か。


 1ヶ月くらい前に覚悟を決めて、上下巻の文庫を入手した。


 ただ、いざ、本を開いても、とても読み進めない。精神が錯乱状態に陥るような恐怖感を感じる。


 数ページを読んで「や~めた」と本を閉じる、こんな日が何日もあった。昔の「宿題」でないなら止めてしまいたい。


 先日、何とか、最終ページに行き着いた。


 先生の仰ったとおり、ドストエフスキーはキツイ。キツすぎる。

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