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 『下流社会』のベストセラー作家である三浦展氏の講演テープを聞いた。


 「下流」はいま大流行。最近では、大学のAO入試や推薦入試でもよくこのテーマは取り上げられる。その意味では、何も「今さら」という感もなくはない。私も三浦氏の本はずいぶん読んでいる。講演の中身に目新しさは全く感じなかった。


 ただ、実際に肉声を聞く中で、これまで単なる「情報」の1つだったものにある種の「リアリティ」を感じた。


 それは「下流階級の人はコミュニケーション能力の乏しい人が多い。人の話をキチンと聞こうとしない人が多い。」という下りだ。


 思わず、塾の子どもたちと比較をしてしまった。「下流階級」を「成績不振者」に置きかえることができるのではないだろうか。


 現在、当学習会では、いわゆる「一斉授業」を行っていない。カウンセリング役の講師を配置している関係もあり、他の塾と較べて、講師と生徒とのコミュニケーションの機会は多い。


 そんな中、やはり、成績のよい子、あるいは成績の伸びている子は、「キチンと話を聞ける子」が多いように思う。講師の話を素直に受け取り、実行に移そうとする子は伸びが早い。


 これって、三浦氏の話と重なるのではないだろうか。


 氏の話を聞きつつ改めて感じたこと、それは、コミュニケーションで大切なのは、発信する力より受信する力ではないだろうかというだ。


 よく「自分の意見をしっかり言いなさい」ということが強調される。もちろんそれも大切だ。でも、もっと大切なのは、「相手の話をしっかり聞くこと」ではないだろうか。

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