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 会社勤めしていた時の大先輩にお目にかかった。


 今ではすっかり、塾というか教育の世界に染まったが、大学出た後、実は10年間サラリーマンをした。


 まだ社会を知らなかったということもあるが、毎日、毎日が新しい出来事の連続で、刺激のある毎日だった。


 その当時、直属の上司ではなかったが、その大先輩にはものすごくお世話になった。夜、何度も飲みに連れて行っていただき、社会人としてのマナーもずいぶん叩き込まれた。


 会社を辞めた後、私の行く末を心配してか、伸栄学習会にもいらしていただいたことがある。


 その大先輩、会社をリタイアされた後、現在、ある大学で教鞭を執っておられるとのこと。


 かつてのバリバリのビジネスマンが、大学で講義をしている姿は、ちょっと想像がつかない。でも、大先輩の話は刺激的だった。


 大学生の行く末が心配とのこと。


 大学を卒業するには4年間の歳月と500万円以上の費用がかかる。果たして、それだけの投資に見合う「何か」を得ているのかどうか疑問、というのが大先輩の問題意識だった。


 多くの子どもたちは、当然のように大学に進学する。親は4年間の教育に大きな期待を寄せている。ただ、大先輩の目には、現実は、必ずしも親の期待と一致していないと映っているようだった。


 大学で何を学ぶか、大学の意義は何か、といのは古くて新しい問題。ただ、現場で教鞭を執っている大先輩の話は、切実なものがあった。


 いろいろ考えねばならないことが、たくさんあるようだ………   

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5 thoughts on “大学の意義”

  1. 文面を読ませてもらいました。少々論点が外れるかもしれませんが、
    大学生で500万円の教育費を投入する。とありますが、
    実家生活や賃貸アパートを親が手配した場合は、もう500万円程度はかかります。
    18歳で社会人になる場合よりも1000万円ぐらいは単純に支出として必要です。(以降は1000万円で表記します)
    この1000万円を投入して、回収することが可能かどうかは、その当事者がどれだけ社会で働き続けるかによりますが、大卒者の平均生涯年収を考えたら、10人に1人程度がその大卒者所得を取ればいいことになります。こうすると単純に金だけの計算になります。つまり18歳社会人よりも1億円ぐらい高いのです。
    そもそもこの1000万円を回収できるかどうかや見返りを考えること自体がナンセンスです。
     支払う親も別に1000万円程度はどうでもいいと思っています。子供と親の自己実現なのです。大学側も高い入学金や寄付金がなければ運営できないのです。全教職員の給与を支払い続けて学校設備の維持をしていかなくてはならないのです。

  2.  崇高な教育産業である必要は無いのです。別に学生もそれを望んでいません。そこそこの学生としての身分があればいいと思っている方々が大半です。
    その需要に大学が答えているので別によいと思います。
     大学の意義というのは当事者(つまり新入生と親)がどう判断するかですが、一般的な認識としては、出ないより大学を出た方がいい。勉強はしないよりしたほうがいい。大学で友達を作ったり、読書をしたり、趣味を充実させたほうがいい。
    大学の四年間はモラトリアムとしてはかなり有効だと思います。かなり合法で四年間も好き勝手にできるのです。他の国や古代から近代までの人間ではありえなかった文化なのです。そもそもその意義自体をすぐに結論付けようとしても無理ですね。
    結論は、大学は絶対に行った方がいい。
    金はいくらでも投入した方がいい。(投入しないで過ごせる大学生活もある)
    人生は長期戦です普通に仕事が終える老年になって初めて大学の意義が自分なりに査定できるのです。新入生、新卒社会人に過度の期待をしてもそれはわれわれの欲ですね。あきらかに上から目線、そしてそういっている本人こそ大学時代は好き勝手にしていた。

  3. コメント2件ありがとうございます。
    せっかくコメントをいただきながら、ご返事がたいへん遅くなりましたことお詫び申し上げます。
    なかなか難しい問題ゆえ、実はどう考えたらよいのかまとまっていません。
    例えば、1000万円の費用負担(将来への投資)についても、それぞれのご両親の考え方、あるいはご家庭の経済状況によってかなり考え方が異なるのではないかと思います。
    そして、それぞれ異なった考え方について、一定の方向で議論を交わすことも難しいのではないかと思います。
    そして、私自身の考えもまとまっていません。
    コメントになりませんが、こんなところでお許し下さい。

  4. 就職に有利・不利をいう最近の傾向には私はちょっと賛同できません。大学は,本を読み議論をし,ああでもないこうでもないと考えるところだと思います。

  5. コメントありがとうございます。
    ご返事が遅くなり申し訳ありません。
    ご指摘いただいたこと、まったく同感です。
    大学での勉強に実利を求める傾向が高まっていますが、個人的にはどうかと思っています。
    大学院と大学で学んでいる子どもには、「役に立たない勉強をたくさんしろ」と言い聞かせています。(問題は、いくら口を酸っぱく言い聞かせても、全然勉強しようとしない点ですが………)
    ただ、大学の関係者と話をしていますと、学生募集との関連で、就職など含め実利が求められていることも痛感しています。
    大学進学率が高まり、大学が大衆化する中で、悩ましい問題と感じています。

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