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2015年5月号……『チャンス到来』 塾長/青沼 隆

早い中学では5月中旬から定期試験が始まります。新学年になって初めての試験です。定期試験は年に4~5回あります。そのうちの1回と言えばそれまでですが、この試験には特別な意味があると考えています。

1つは、新学年になって気持ちも切り替わった最初の試験だという点です。子どもには、子どもなりの「欲」があります。誰もが成績を上げたいと願っています。そんな中、もしこの試験で成果が上がれば次回もガンバロウという気持ちになるだけではなく、この成績を1年間維持しようという気持ちになります。

新しい学年になるとクラス替えがあったり、担当の先生に変更があったりします。このため、「これまでの自分」ではなく、新しい環境の「新しい自分」になっています。この中、仮に、一学期の最初の試験で、100番だった子どもが30番になったとします。新しいクラスでは過去と切り離されています。ですから、「この生徒は30番」と認識されます。だから、最初の成績を「自分の指定席」として維持したいと思います。この結果、この子は30番を維持してさらに上昇する可能性が大きくなります。

このような気持ちになれるのは新学期だけです。それ以外の時期ならば、「100番から30番に上がった生徒」と、周囲からも認識され、自分自身もそう思います。ですから、何が何でも30番を維持しようというモチベーションは働きません。だからこそ、最初の試験はチャンスです。

1学期にはもう1つ別のチャンスがあります。それは、数学です。

中1・中2・中3とも1学期は計算の単元から始まります。3学期までは図形などそれなりに複雑な内容の学習をしてきました。こういった単元では、これまでの学習の蓄積がものを言う場面も多く、試験対策の勉強量と成績が必ずしも比例しないことがよくあります。本人なりに一生懸命やったつもりでも、これまでの「穴」を埋めただけで、試験で得点につながらないことがあります。しかし、計算はそうではありません。努力と成果が結びつきやすい単元です。ですから、試験前の勉強がそのまま成果となって現れます。数学はねらい目です。1学期は数学を得意科目にする絶好の機会です。

この時期、新学年に進学・進級のバタバタも終わり、ゴールデンウィークもあって何となく中だるみの時期です。だからこそチャンスです。試験に向けて今すぐ準備を始めることをお勧めします。繰り返しますが、「1学期はチャンス」なのです。

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