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2015年12月号……『理社の予想』 講師/山内 雄司

千葉学習塾協同組合に「理社予想委員」というグループがあります。私は数年前から委員会のメンバーの1人として、毎年、公立高校の入試問題、理科と社会にどの問題が出るのかを予想しています。この出題予想、的中率が今までの85パーセントを切ったことが無く、高い時は90パーセントを上回るという実績を残しています。昨年度も、理科や社会の問題に使われている図や資料が、予想委員が使ったものとそっくりな形で出題されました。

多くの受験生は、志望校の合格ラインまであと何点欲しい、という悩みを持っていることと思います。入試直前に大幅な伸びが期待できると言えばやはり理科と社会です。出題される範囲が絞られれば、大きなつけとなります。ですから、予想委員によって作成されるこの予想問題が受験生の大きな助けとなるのです。

今年も予想委員の活動が始まり、早速いろいろな意見が飛び交っているのを目の当たりにしています。その具体的な内容はまだ秘密にされていますが、いつもながら経験豊富で研究熱心な委員の皆さんの洞察力と知識の広さに圧倒されます。

たとえば、だれかが「今年は○○が出ると思います」と言ったとすると、すぐに「ああ、2004年の□□県と2007年の△△県に出ていた問題ね」という返事が返ってきます。また、出題範囲の広い歴史の予想をしているときにも、「今年はNHKであの人のドラマをやっていたから、それと関連して○○が怪しいな」とか、その引き出しの豊富さには毎年のことながら驚いてしまいます。

決して簡単ではありませんが、このように理科・社会は出題される問題の予想ができます。ただ、その予想問題を理解するには、基本の下地が必要です。だから、中3の冬期講習の果たす役割が大きいのです。冬期講習で基本を押さえ、最後に予想問題に絞って対策をすれば、かなりの得点が期待できます。例年の受験生で、どの過去問演習より本番の試験の方が点が取れたというケースがあるのはこのためです。

この理社予想委員で作成した予想問題は、当学習会では1月からの「理社特訓」で扱います。受験生の皆さんには、それまでにいかに基本を身につけるかということを念頭に置いて冬期講習に臨んでほしいと切実に願っています。

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