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2007年5月号……「国語のリスニング』 塾長/青沼 隆

伝え合う力を高める

来春から県立高校の入試に、国語のリスニング(放送による聞き取り検査)が取り入れられることになりました。英語のリスニングはすでにお馴染みです。しかし、国語のリスニングはまださほど一般的ではありません。

公立高校の入試にこのリスニングを導入している県は、青森・岡山など7県に過ぎず、千葉が全国で8番目となります。

千葉県教育委員会はこのリスニングを導入する目的を、「中学生活において、子どもたちが人の話に耳を傾け、伝え合う力を高めること」としています。確かに、子どもたちの聞き取り力は落ちています。ご家庭のなかでも、「言った、言わない」の行き違いがしばしば起きているのではないでしょうか。

子どもにとって“都合の悪いこと”は聞かなかったことにした方が得です。こんなのも、「言った、言わない」の原因の1つのようです。しかし、これとは別に、子どもたちが、母親の会話のスピードについていけないのも原因の1つだと言われています。「聞かなかったことにしよう」ではなくて、実際のところ「聞き取ることができない」のです。

スピードについていけない

人間同士のコミュニケーションの基本は会話です。外国人の話すスピードについていけなくて、何を言っているのかよくわからない………というのは多くの方が経験していると思います。これと同じようなことが、子どもたちの間では、日本語の場面で起きているのです。

先日、今回の入試改革について、県教育委員会の方のお話を伺う機会がありました。その際に、その方は「思いやり」という言葉を強調していました。中学生を取り巻くさまざまな問題、特にいじめの問題の背景には、この思いやりの欠如があり、さらにその背後には、相互のコミュニケーション力の欠如があるというのです。そして、今回の、このリスニング導入により、すこしでも問題の改善を図りたいとおっしゃっていました。

今回の入試改革が、すぐにいじめ撲滅につながるのかどうかは別にして、この話はよく理解できます。子どもたちの聞き取り力が落ちていること、コミュニケーション力の不足が、さまざまな問題を引き起こしていることを私も感じているからです。今回のリスニング導入は良いことではないかと感じています。

「速聴」トレーニング

ところで、当学習会では、「速聴」トレーニングを行っています。これは、リスニングに最適な対策です。「速聴」とは文学作品などを朗読したナレーションを、通常の2~12倍で聞き取るトレーニングです。このトレーニングを積めば、通常のスピードの会話などは楽々と聞き取ることができるようになります。

これまでも、お母さまからは「親子の会話が円滑に進むようになった」とか、社会人の方からは「会議や打合せののスピードについていくのに苦労してきたが、トレーニングのおかげで、他人の話を余裕を持って聞き取れるようになり、自分の考えをまとめる時間も確保できるようになった」という声が寄せられてきました。

リスニング力に不安のある方、あるいは、読解力をアップしたい方は、是非、「速聴」をご検討下さい。

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