2013年11月号……『時間管理』 塾長/青沼 隆

仕事をする上でも勉強をする上でも時間管理は極めて重要です。ちなみに、「時間管理」というキーワードで google を検索すると2,150,000件がヒットします。
amazon で同様に検索すると38,546件の書籍類がヒットします。時間管理の問題には多くの人が関心を寄せているようです。

塾でも子どもたちにその話をよくします。宿題をやってこないときや、前回の学習内容をすっかり忘れてしまったときなど、家庭学習の大切さを説くことがあります。こんなとき、子どもたちは時間がないことを切々と反論します。よく出てくる単語は中学生の場合「部活」や「学校行事」、小学生の場合は「習い事」です。子どもたちは、「自分自身には決して非がない、時間のないことが問題だ」と主張します。多少の差はありますが、「○○があるので、勉強をする時間がない。」というのが多くの子どもの語り口です。

「時間」は本人が望もうが望むまいが必ず過ぎ去っていきます。ある楽しみな予定があったとして、その時を迎えに行くことはできません。逆に、望まない予定があるとき、どこかに隠れて身を伏せていても、その時は必ずやって来ます。また、「時間」は万人に平等に割り当てられています。ですから、「時間」とつき合うには工夫が必要となるのです。多くの人が時間管理に関心を持つのも工夫が必要だからでしょう。

時間管理について専門的な方法については多くの識者に任せるとして、それ以外に塾で気になることがあります。それは、子どもたちの多くが「ある1つのイベント」によって、「その日一日が支配されてしまいがち」だということです。例えば、部活です。多くの中学では最終下校時刻が決められています。夏と冬では少し違いますが、遅くてもだいたい18:00ごろとなっていて、部活の練習も特別な理由がない限りそれまでに終わります。部活を終えて帰宅後に、勉強する時間が全くとれないとは考えられません。習い事も同様です。習い事があるからといって、その日の一日がすべてふさがってしまうケースは滅多にありません。

部活や習い事などのイベントを理由にその日がすべて支配されてしまって、勉強をする気持ちを失ってしまう(その日が支配されしまう)子どもは、着実に増えているような気がします。

別なケースもあります。例えば、塾に週2回通っている場合、まるでその二日間はもちろん、毎日、勉強をやっているような気分にとらわれる子どももいます。「ボクはこんなに勉強しているから十分だ」という気分です。1週間は168時間(24時間×7日)です、塾で2日間(計4時間)勉強したとしても、2.3%(4÷168)です。これだけで、勉強した気分になるのはいくらなんでも行き過ぎです。「塾での勉強」というイベントがその日を支配してしまっているかのようです。

ある子どもと通塾日について相談するとき、「その日は部活があるからムリ」「その日は習い事があるからムリ」という言葉もよく耳にします。しかし、多くの場合、実態は異なっています。あるイベントによって、その日の時間すべてが支配されない時間管理術を身につけて欲しいと願っています。

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