2013年4月号……『数学の学び方』 塾長/青沼 隆

4月、新しい学年に進級進学して「ガンバロウ!」と決意を新たにしている人も多いと思います。こんな人は、まず数学に力を入れることをお勧めします。中学の数学は、各学年とも、数量→関数→図形という順番で構成されています。多くの中学生は、図形と関数を苦手にしています。しかし、計算が主体で構成されている数量分野はさほど苦労しなくても、キチンとやればマスターすることができます。この4月から数学の単元は再び数量分野に戻ります。ですから、これまで数学に対して苦手意識を持っていた人も、1学期の定期試験では成果を上げることができます。

中学2年の数学は「式の計算」から始まります。この単元の冒頭は中学1年の
「文字式」とほとんど同じです。ちょっと見ただけでは、両者の違いがわらないくらい似ています。ですから、実質的には、中1の復習から始まると考えてよいと思います。中学3年も同様です。「式の展開と因数分解」から始まります。展開も因数分解も計算をしっかりやれば問題なくマスターできます。

数学の数量分野は決して難しくありません。ただ、だからといって、漫然とだらだらと勉強するのはよいことではありません。「計算のポイントは何ですか」と子どもに質問すると、「ミスをしないこと」という答えがよく返ってきます。確かに、ミスをしないことは大切です。重ねて、「ミスをしないためにはどうしたらいいか」と質問すると、「慎重にやる」という答えが返ります。しかし、これは必ずしも正しくないと感じています。

計算は慎重にやっても(慎重にやったつもりでも)ミスはなくなりません。計算のポイントは「スピード」と「回数」です。スピードというと子どもたちは怪訝な顔をします。速くやればミスを誘発すると思っているようです。しかし、長年、塾で指導をしていて感じるのは、計算のスピードとミスの数は反対の関係にある、つまり、スピードのある子どもの方がミスが少ないという事実です。スピードあれば、正解に至るプロセスを見通せるのが理由の1つではないかと感じています。

もう1つ大切なのが「回数」です。勉強はすべてそうですが、特に計算はスポーツや芸術などに似ています。「わかった」「わかったつもり」ではテスト正しい答えを書くことができません。やり方を理解して、いちいち考えなくても手が勝手に動くまで習熟しなければミスを招きます。よくテストでウッカリミスをする子どもがいます。そのほとんどの原因は、習熟不足、もっといえば、勉強不足(回数不足)です。本人の自覚不足という点で、ある意味、ウッカリミスは「わからない」より深刻な問題を抱えています。

計算は「スピード」と「回数」で必ず克服できます。新学期、気持ちも新たに頑張りましょう!

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