2001年2月号……『授業の公開』 塾長/青沼 隆

先にご連絡しましたとおり、1月中旬より伸栄学習会の授業をインターネットでいつでもご覧いただけるようにしました。これを行うに当たりまして、一番迷いましたのがプライバシーの問題です。インターネットは世界中に公開されていて、誰からもアクセス可能です。ですから、当学習会の授業が第三者によっていつでも覗かれることになるわけです。保護者の中には、快くお感じならない方もいらっしゃるだろうと思います。この点が一番の心配でした。(今でも心配しています)。この問題につきましては、これまでもご連絡いたしましたとおり、カメラの死角の位置で授業を受けていただくことで対処したいと考えます。抵抗をお感じの方は、是非、お申し越し下さい。

ただ、このような問題があるにも係わらず、授業の公開を決意しましたのは次の2つの理由からです。

1つは、これまでしばしば保護者の方から、子どもが集中してやっているのか、マジメにやっているのか、騒いだりしていないのか等などのご質問をいただいてきたことです。実は、この質問にお答えするのは、簡単なようでなかなか困難です。様子はあくまで様子であって、言葉にするのが難しいのです。「授業をご覧いただいたら如何でしょうか」と提案もしてきましたが、ご配慮されてか実現に至ったケースはあまりありません。しかし、インターネットなら、いつでも、ご自宅から様子をご覧いただくことができます。(ただ、実際のところ、一人ひとりの顔ははっきり映りません。しかし、全体の様子はお分かりいただけるかと思います。)

第2の理由は、教室を“聖域化”するのを避けるためです。学校でも塾でもどこでもそうですが、教室は教師の支配下に置かれ密室化して聖域化されがちです。学校では公立はもちろん、私立ですら、校長や先輩教師が、担当教師に対して授業の進め方などについて口出しできないのが一般的のようです。不祥事や規律違反は別にして、例えば、授業の進め方とか生徒管理の仕方などに対しては、誰も口出しできません。ですから、教室は完全に教師の支配下に置かれます。「教室運営は担当教師が全責任を持つ」というと聞こえは悪くありません。しかし、責任を持つことと、仕事の評価や改善は別問題です。一般企業などでは、担当者の仕事について、何をやっているか誰もわからず、上司が口を挟めない構図など考えられないと思います。当学習会は、少しでも一般社会に近づきたいと考えます。

現時点では、回線の制約から動画(動く画像)を発信することができません。しかし、技術開発が進み今後さまざまななことが可能になるだろうと思います。さらなる情報公開に向けて努力していきたいと考えます。

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