京大の溝上教授と河合塾が共同で進めている「学校と社会をつなげる調査」のシンポジウムに参加した。

 溝上教授とは、先週、アクティブラーニングの勉強会でお目にかかったばかり。今回は場所を東京から京都に移しての勉強会となった。

 京大と河合塾は2013年から、当時の高校2年生を対象に、どのような人が実社会に出て活躍できる人材となるのか、10年かけて追跡調査をしており、今回はその2回目の発表。

 まだ、調査対象者は大学生であり、実社会に出たわけではない。それでも、他の調査などを参考にすると見えてきた部分がたくさんある、とのこと。

 その結論は、恐ろしいほど単純明快だった。

 1.将来に対して自分なりのキャリアビジョンを持っていること
 2.その実現のために何をすべきかを理解していて実行していること
 3.学校の授業以外に勉強の時間を持っていること 

 この3つで、将来、社会で活躍できる人材となれるかどうか、ほぼ説明がつく。

 上記の3要素を備えた人は、それとは一見関連の内容に見える、例えば、他社理解力、社会文化探求心、計画実行力、コミュニケーション、リーダーシップなどにも優れるという。

 ある意味では、当たり前のこと、でも、ある意味では「非常識」な結論にも見える。

 例えば、「ノーベル賞を取った人は、子どものころから野山を駆け巡っていた」「勉強ばかりしていては社会で有用な人物になれない」「部活や友人との交わりこそが対人関係力を鍛える」………等などは、当たり前のように語られる。

 しかし、それらは、少なくても調査の中では関連を見出すことができなかった、というのが現時点の結論。

 改めて、学びの意義を問い直す会だった。

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