教育にコンピュータが入ってきてかなりの年月がたつ。

 インターネットを利用したe-ラーニングシステムはどこにでもあるし、タブレットを利用した授業も当たり前になっている。

 そんな中、膨大な学習履歴を蓄積した「教育ビッグデータ」の話もあちこちで聞くようになった。

 確かに、理論的には、多くの子どもの学習履歴、例えば、どのようなプロセスを経て誤答に至ったのか、その子の学習履歴や学習のクセと誤答とはどのような関係にあるのか………等などを分析できれば、指導の進め方も根本的に変わる。

 将来、仮に、教育ビッグデータの活用が進めば、教師のあり方も根本的に変わるかもしれない。

 こんな問題意識をもちつつ、Learning Analytics(ラーニングアナリティクス--LA)の最新動向についてのセミナーに出た。

 LAにより、学習者が行った学習行動を蓄積して、それをコンピュータで分析して可視化して、学習成果の評価、将来的な能力の予測、隠された問題の発見などができるという。

 例えば、ある大学では、退学者の予測を行おうとしているとのこと。

  ただ、話を聞けば聞くほど、実現にはさまざまな課題があることがわかる。

 データの95%はゴミであり人間の目が必要であること、データに解釈を与えるのは機械ではなく人間であること………つまり、機械には限界があること。

 その上、仮に、「人間の頭がこのように動く」というのがわかったとしても、「何故このように動く」のは、結局のところわからない、とのこと。 

 何やら雲をつかむような話。

 やはり、当面は熟練の教師に勝るものはない………ということのよう。

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