お盆休みを利用して、長男を除く家族4人でアクロバティック「白鳥の湖」を見に行った。 

 会場は渋谷のオーチャードホール。以前、何かの演奏会でこのホールに行った際に、PR用のテレビにこれが紹介されていた。それ以来、「機会があれば、一度」と思っていたものだ。

  実は、オーチャードホールは好きなホールではない。エレベータがないし、廊下も階段も狭い。ここに来ると、昔よくあった場末の映画館を思い出す。

 この日は猛暑。夜になってもまだ暑い。汗をかきかき会場に入る。ところが、冷房が効いていない。椅子に座って、入口でもらったパンフレットをウチワがわりにバタバタさせる。

 そのうちに、となりに座った長女が、「あれっ、オーケストラがない」と頓狂な声を上げる。見ると、何と、「バレエ」なのにオーケストラピットが作られていない。

 「いやぁ、今日は間違えたかな……」と少し後悔する。

 ところが、舞台が始まって驚きの連続。「すごい!すごい!」と思わず拍手。

 ちょっと前に読んだ『ブルーオーシャンの戦略』で紹介されたサーカス会社のことを思い出した。確かその本によると、動物のショーをやめて、内容を子ども向きから大人に変え、入場料を引き上げた……そして、衰退産業の中にあって高収益企業が生まれた、とあった。

 この白鳥の湖も同じ路線だ。(儲かっているのかどうかは知らないが)

 これは決してバレエではない。バレエのようなサーカスだ。ストーリーも音楽も「白鳥の湖」。でも、これは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」ではない。

 しかし、「面白い」。

 「白鳥の湖」としての期待は裏切られたが、ある種の「感動」を味わえたすばらしいショーだった。
  

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