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 杉並区和田中校長の藤原和博氏の授業(よのなか科)を見学させてもらった。


 いや、実は、「見学」ではなく、生徒の中に入って、実際に授業を「体験」させてもらった。藤原校長のこの授業は、テレビや新聞などよくマスコミに登場するのでご存じの方も多いのではないかと思う。


 「一度は見学してみたい」と思っていたのがようやく実現。当日は中3の授業を2コマ(45分×2コマ)参加させてもらった。 


  よくこの授業でマスコミに登場するのは、「ハンバーガー屋さんの社長になったら」という部分だが、当日のテーマは、「自殺を認めるかどうか」、「病気療養で苦しむ祖母の尊厳死を認めるかどうか」、「自殺しそうな友だちをどうやって思いとどまらせるか」という重いテーマだった。


 40名ほどの生徒を、6~7名のグループに分割。それぞれのグループに当日見学に来た大人(学校や塾の教師、大学生など)が入り、各グループ内で話し合うという形式で授業が進んだ。


 私たち大人が参加している上、取材に来たテレビや新聞のカメラマンが10名以上入るという「異様な」雰囲気だった。


 授業で討論をしているときも、目の前にテレビカメラが迫ってくる。ところが、子どもたちはまったく慣れたもの。聞けば、「よくある光景」とのことだった。


 授業の後、藤原校長から、参加した大人に対して、和田中の取り組みや「よのなか科」の授業の目的などの説明があった。


 「よのなか科」の目的は、「情報処理力」とともに「情報編集力」を身につけさせることとのことだった。


 同校長によると「情報処理力」とは従来のいわゆる「学力」に相当するもので、「正解をいかに早く出す力」、一方、「情報編集力」とは「理性の運用能力」であり、正解のない問題に対していかに「納得解を出す力」とのことだった。


 私なりに解釈すると、「情報処理力」とはいわゆる「できる子、できない子」を分ける基準、「情報編集力」とは「説得力や論文作成力」に相当するのではないかと感じた。


 藤原校長は、これからの社会では、「情報編集力」を養うことが大切だと力説していた。ただ、私には、「これからの社会」ではなくて「現実の大学入試」でも「情報編集力」が問われているのではないかと思われた。


 というのは、すでに、AO入試や推薦入試で50%の学生が大学に進学している時代に突入している。これらの入試では、学科試験は課せられずに、論文作成力や面接での説得力がモノをいう。


 大学入試の現実を見ると、すでに「情報処理力」が50%、「情報編集力」が50%のウエイトとなっている。


 このように考えると、和田中の取り組みが「先進的」なのではなく、ふつうの中学の取り組みが「遅れている」のではないかと思えた。 

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