4690cb2b.jpg  皇居の東御苑内にある楽部庁舎で開かれた雅楽演奏会を聴きに行った。
皇居東御苑といってもピンとこない方も多いと思うが、皇居内にある巨大な庭園で、その中には江戸城の天守閣の跡などがある。
 この庭園は一般に開放されていて、一部の曜日を除けば誰でも入ることができる。私は、以前、竹橋で10年ほどサラリーマン生活を送ったが、そのすぐ近くに東御苑の入り口があるにもかかわらず、一般に開放されていることすら知らなかった。惜しいことをしたと思っている。恐らく、多くの方も、開放されていることをご存じないのではないかと思う。
 雅楽演奏会は事前申し込み制で入場は無料。実は、雅楽を聴きたいというより、「皇居で雅楽を聴ける」という好奇心で応募した次第だ。前半は管絃(音楽だけ)、後半は舞楽(音楽に舞がつく)であった。雅楽は何か懐かしい気持ちにさせられる音楽だ。遠い昔、お祭りで聴いた音楽を思い起こした。
 東御苑を一歩出れば、そこは丸の内、言うまでもなく東京の中心地だ。車や背広を着た人々が行き交っている。御苑の中と外では時間の流れがまったく違う。のどかな雅楽の響きと、追い立てられるような車のクラクションはその両端だ。2つの全く座標軸の異なる音を耳にして、時間とか人生とか深遠な命題の一端に触れたような気がした。

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